2月10日、小泉発酵仮面さんが来県されるという記事を見て、このみらい大学を申し込んだところ、あたり。 受講できますとのはがき到着。150人の枠に収まる。 講義後のトーク司会は、論説編集キャップのM沢さん。・・・いかねば。 なお別件、イタリアンリストランテでディナーの誘いも断って、背水の陣にて受講。 感想。 小泉氏の発酵のお話を聞いて。 かつて日本には、発酵という文化があった。いや、なくなりつつあるものの、いいモノのがいっぱい残っている。 大事にしたい。豆腐、納豆、酒、寿司、漬物・・・・。洋でいえば、ヨーグルトやチーズ。 越後国の発酵食文化圏、1.村上岩船2.蒲原3.古志4.魚沼5.頸城6.佐渡があると小泉氏は言う。 まあ、その他講演の内容は、19日の新聞に掲載されるということで。 以下、おいらの私見も加えて。 発酵食品は文化である。 文化、こんな生ぬるい公務員みたいなもんでは、すまされない。 生食以外、時間をおいて食べられる食すべてが発酵によって成り立っている。食のほぼすべてを牛耳っている。 小泉先生は毎日納豆を食べている。50年以上も食べている。なので、うんこが糸ひいているそうだ。 そういえば、納豆が一番好きな福島県の出身だ。 話を戻す。 「日本人の米消費が少なくなった、もう米作りやっててもだめだ」 「外食、パン、副食がおいしいからなあー」 「こんなにうまいコメつくっても、売れないんだからなあー」 「コシヒカリはおにぎりに最高、冷たくなってから食べてみればわかる」 「今の若いもんはだめだ」 人々はそういう。 そうではない。視点が違う。 ご飯は、そんなにおいしくなくてよい。 ご飯に合う食べ物が、おいしければよい。 それも自然なものが良い。 発酵食品の代表、納豆、豆腐、味噌、醤油。塩引き鮭、だいこん、きゅうり、なすの野菜系漬物、さばいわし、フグの卵巣、ぼらの内臓、イカの塩辛・・・これ、全部無添加の自然食品。 これらがおいしければ、ご飯は白飯。おのずと「まんま、まんま、おかわり」と食べられてゆくのだ。 酒もおんなじ。 「日本酒が売れない」 「日本酒を飲まない」 「日本人はおしまい」 昔、3ない運動というのがあった。2輪免許、乗らない乗せない、取らせない。 2ない1まい運動か。 そうではない。日本酒に合うつまみ、それを食べれば、日本酒を飲む。絶対飲む。 ビールに刺身、あわない。刺身は淡麗系の酒にあう。 煮つけ系統、佐渡系の酒が合う。 塩からや漬物には、濃口が合う。ただし漬物も刺身も、ものによっては合う酒が変わってくる。 なので、つまみが大事なのである。 究極に言えば、「ご飯も酒も、まずくなければそれでよい」 さらに一言。 スローフード、そんな暮らしから生まれてくるものはスローライフ。 スローライフなどというのは、即席文化が勝手につけたネーミングだ。外人と一部のなちょらりすとがいっている言葉だ。 発酵食品は、即席ではできない。われわれ農家は、漬物小屋、味噌蔵を、大事に守っていかなければなるまい。 朝から晩まで、農耕に出ていて忙しくても、漬物小屋で、発酵によっておかずが作られている。 晩に帰ってきて、さささとまんまに乗せて食べる。 農家的生活とはさういうものだ。 「漬物小屋は、無人の調理場だっ」 おいらも。 蒲原の民として、海・山・川、潟、平野の産物を楽しみたいものだ。 おまけ。 この企画、試食試飲つき。 清酒「8回さん」と、華僑に対抗して「和僑商店」というネーミングの会社から、ヨーグルト級の甘酒をいただいた。 また鮭の魚醤を研究し販売する高校の商品も披露された。 無料の企画にして破格。 みらい大学といわれるほど、いい企画だった。 「橋」と「僑」。人便のかけはし。にんべん。 けして、うんこのことではない。しいていえば、縁故である。 ひとへんのかけはしをもって、生きていきたいものだ。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
by ikarashikunosuke
| 2017-02-11 09:46
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