「旅に出ます、探さないでください」
「あきれられるフレーズですね」
でも、おいらには夏休みという、れっきとした休暇制度がある。本土は暑い、電車は涼し。
千歳基地の航空祭がある。青春18きっぷがある。小樽から新潟までの新造船が就航している。
ということで、出かけてきました。いかねばなるまい。
ここ、船つき場に到着したのは、午後5時すぎ。朝のはよから電車に乗ってついに。
津軽海峡フェリーはお隣の会社、われらは青函フェリー。
運賃2000円。3.5時間で函館だ。
・・・・・・・・・・・さてと、記憶を遡る。
酒田到着、9時半。
朝、5時半に家を出て、新潟駅にバイクをとめる。
6時、羽越線の鈍行に乗ってここまで3.5時間。
車中で飯を食い。うんこもして。本読んで。
まだまだつづく。ここは羽前か酒田の港。
ラーメン食う時間なし。しかも、つい最近来たばかりだし。
車中、涼しいのが何より。
以前の記録あり。
八郎潟通過。
平らだ。ほんとにオランダっぽい。このローカルも、新幹線などが作られると、一変する。
そしたら、台湾鉄道か、タイの国鉄にでも乗るか。などといいつつ。
秋田をあとにしたのち、さらに能代、大館、大鰐などを通過して・・・・
弘前到着、ここでは、待ち時間72分のインターバルあり。
「自転車かして・・・」
「地図1枚・・・栗」
「城までの道は」
「そんで、何分」
急いでいると、ジョークがない。まあよい。
駅前のレンタサイクルにて。
500円。半日単位だが、1時間しか余裕がないので、そそくさに。
お城に向かう。弘前は以前のツーリングで、逗留した場所だ。
「あんとき入った民謡酒場は何処じゃいな、津軽の為やん」
聞いても無駄だ。
おいらは、銅像に遭遇し、72分間の中の重要な足跡を残す。
お城の入り口。
石垣を工事中。貴重な写真だ。
天守閣には入らず、入場料払わず。屋台のアイスを150円で購入。
じじとはばのお店だった。
じじばばへらアイス。
ナイス。
ぺだりんぐ、ぺろりんぐ。
「弘前では、ローレルまだ売ってんか」
懐かしい配色の看板、さすが城下町、そんなにころころと歴史は変えられない。
そういえば、電車に乗ってて、やっぱ、秋田は美人が多いと思った。
なまりはきついんだけど、北上するごとに白い肌が多い。だんだん、目元も細くなる。
この町は、アップダウンがある。築城にいい場所だ。
電車に戻る。
いい場所を軽くあしらい、下車せずに通過している。
「もったいない」
けど。そしてついに。
終着駅、あおもりに到着。
以前ここから、するすると船に乗り換えられたのが、廃止になって。
しかたなく、30分歩いて民間の貨物輸送ターミナルに向かう。
途中。スーパーによって、食料を調達する。
段ボール箱に詰めて、さも貴重品のように両手に持って。お酒様という貴重品。
そういえば、お釈迦様とおしゃけ様は韻が似ている。
「船旅は、こうでなくちゃー」
「海風にあたらなきゃあー」
そんで。
「船に乗ったら、シャワ原人だ」
この船、風呂がない。でもシャワー付きはありがたい。某、新潟の汽船は新しく船を作ったものの、こういった入浴ができない。
もったいないと思う。発想が乏しい。
しかし、船旅は。
テレビもついて2000円で、函館まで行ってくれる。
夜景と晩酌だ。
函館到着。駅前に10時半。
札幌行きの夜行バスは11時40分。
「1軒だけよって、いくか」
タクシーにきいたが、古い老舗はなくなったとのこと。えげつない、イカ釣り船のような大げさ照明の店だらけ。
おいらは唯一、静かな店に入り、オープンテラスで、イカ釣り船を見ながら3杯飲んだ。
1080円。つまみ2品。安い。
うに、いくらで騒いでいる街だ。
ここに来たのは2005年のツーリングだったか。
坂の町。寿司の町。100万ドルの夜景。
2日目につづく。
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以前の東北旅行。さがしたけど、あおもり行った時は、まだブログしてなかったな。
2014の秋田の船旅があった。